公益財団法人 野間教育研究所
公益財団法人 野間教育研究所 蔵書検索 お問い合わせ リンク 公益財団法人 野間教育研究所
公益財団法人 野間教育研究所

トップへ
研究事業
事業計画
事業報告
各研究部会活動記録
実験学校 野間自由幼稚園
教育相談

財団概要

事業内容

図書館


■ 平成30年度 事業計画

(1)調査官級活動

イ. 日本教育史研究部門
「1950年代教育史」研究部会

研究者 「1950年代教育史」研究部会 研究者名簿

平成30年度は紀要のテーマやその内容がイメージできるところまで進めることを目標とし、毎回の研究会で2人ずつ途中経過を報告する。研究部会のリーダーは、引き続き米田俊彦氏。各メンバーのテーマにかかわる作業の目標は次のとおり。
@米田俊彦:1956年制定の地方教育行政法に引き続き自民党による日教組対策の仕上げとして実施された勤務評定の経過を明らかにしつつ、その歴史的な意味についての考察を進める。
A大島 宏:制度発足期である1950年代の高等学校の状況を、戦後改革期や1960年代を視野に入れつつ、特に分校の存在に焦点をあてて検討し、高等学校にとっての1950年代の歴史的な意味についての考察を進める。
B須田将司:1950年代に官民をまたぎ組織された教育研究所とその全国・地区連盟に着目し、設立理念と活動内容の批判的な検討を行う。また、同時代の民間教育研究運動や教育政策の動向と対照し、その歴史的存在意義について考察を進める。
C鳥居和代:千葉県銚子市・九十九里浜沿岸地域を事例に、1950年代の漁町村における子どもの長期欠席問題の位置を、戦前との連続性、および九十九里の米軍基地周辺学校の長期欠席対策・基地対策を視野に入れつつ考察する。
D西山 伸:1950年代は、公私立や短期大学を含めて戦後高等教育の姿が固まりつつある時期であった。その一方で、1960年代に始まる高等教育改革の前提ともなる時期であるので、そうした視点を入れながらこの時期の高等教育政策の歴史的意味を考察する。
『野間教育研究所所蔵学校沿革史誌目録』は、引き続き「中学校・小学校編」の資料の整理を進める。既刊の「国・公立高等教育機関編」「私立高等教育機関編」「高等学校編」は、データの追加・整理を続けていく。(平成29年度に公開を予定していたが、データの入力漏れがあり、確認作業に時間をとられ、次年度に持ち越しとなった。)平成30年度には、現在までのデータを追加した最新版「国・公立高等教育機関編」のホームページ上での公開を目指す。

委託研究員である水野真知子氏は、東京府立第一高等女学校長・全国高等女学校長協会理事長であった市川源三に関する調査・執筆が終了。平成30年2月に論文原稿が完成。平成30年夏までには、紀要『市川源三―その生涯と著作活動』として刊行する予定。

なお、本研究所の創立70周年記念事業として、新進研究者の奨励・支援を目的に、研究部門ごとにテーマを立て、教育に関する論文募集を予定している。本研究部門は、「第二次大戦終了から高度経済成長に至る時期における教育事象について、歴史的なアプローチにより解明しようとする基礎的研究」としたい。

ロ. 社会教育研究部門
「青年の自立と教育文化」研究部会

研究者 「修養」研究部会 研究者名簿

 平成30年度夏から秋には、上記5名による共同執筆の紀要『青年の自立と教育文化』(仮題)が刊行できる見通し。内容は以下の目次の通り。
 なお、紀要刊行後この研究部会は解散となり、研究員メンバーを何名か入れ替えて、10月ごろには新しい研究部会を立ち上げる予定である。

紀要の目次)
はじめに  (田嶋)
序 章  青年と青年期(田嶋)
第1章  「青年の自立と教育文化」研究の視座―日本社会の青年像をどうとらえるか(田嶋・齋藤)
第2章 近代日本の青年の自立と教育文化(1)―1920年代における青年たちの自立への希求と自由大学運動(田嶋)
第3章 近代日本の青年の自立と教育文化(2)―啓明会の教育運動と農村自由大学(田嶋)
第4章 青年の自立と教養の問題(齋藤)
第5章 青年の精神的自立にはたらく宗教と教育文化―西田幾多郎と西田天香の事例を通して(上野)
第6章 青年期における心理的自立―感謝感情のあり方を通して(内藤)
第7章 親を亡くした青年の自立と共同(青ノ)
終 章 共同研究の成果と課題
あとがき  
研究会の経過  
ゲスト講師一覧   

 本研究部門の「創立70周年記念事業」の研究テーマは、研究部会のテーマとも関連させ、「日本における青年の自立と教育に関する基礎的研究」の予定。

ハ. 教育心理研究部門
「社会性と感情教育」研究部会

研究者 読書教育研究部会 研究者名簿

 平成27年4月から発足した本研究部会は、引き続き渡辺弥生氏をリーダーとして、月に1回程度の定例研究会を実施していく予定。平成30年度の目標は以下に記す。

@それぞれの研究成果をもとに、全員で「社会性と感情に関する教育」をテーマにした紀要論文を各章ごとに分担執筆し、完成すること。紀要『社会性と感情教育』(仮題・250ページ予定)は平成31年度に刊行の予定。概要は以下の通り。

紀要の構成)
はじめに 
第1章  子どもの感情リテラシーと社会性(渡辺)
 第1節  現代の子ども達の現状
 第2節  感情や社会性の発達
 第3節  「学校」での取り組み
 第4節  ソーシャルエモーショナルラーニングの展開
第2章 感情のもつ社会的機能とその応用(大森)
 第1節  感情とは?
 第2節  感情能力
 第3節  感情能力と教育
第3章 児童を対象としたソーシャルスキル教育の実践研究(藤枝)
 第1節  児童の学校不適応とソーシャルスキル、感情スキルとの関連
 第2節  ソーシャルスキル教育について
 第3節  児童用感情スキル尺度の開発
 第4節  小学校におけるソーシャルスキル教育の実践例
第4章 中高校生における感情の育成(小林)
 第1節  中高校生における感情教育の実際
 第2節  中高校生における感情への支援の困難さとその支援
 第3節  中高校生のレジリエンス育成につながる感情教育
第5章 社会性と感情の発達における親子間の相互作用(飯田)
 第1節  社会性と感情の発達の親子の基盤
 第2節  子どもの社会性と感情の発達を促す親支援プログラム
 第3節  親子を取り巻く文化的背景
第6章 日本の国語教育における「感情に関する言葉」の調査
子ども達が学校でどの程度の感情教育を受けているのか、基礎的な知見を得るために、小学校で採用件数の多い光村図書と東京書籍の国語教科書をもとに、感情を表すボキャブラリーについて調査し、共同研究を開始しているが、この結果をまとめる
A感情教育の教材として、絵本、DVDなどモデリング教材を考えたり、心理教育のあり方を検討する。学校での効果的な実践を考えるため、学校現場の経験が深いゲストスピーカーを招き、勉強を重ねていく予定。

 本研究部門の「創立70周年記念事業」の研究テーマは、「子ども達の幸せやウェルビーイングを保障する教育に貢献する学術的研究」の予定。

ニ. 幼児教育研究部門
幼児教育研究部会

研究者 幼児教育研究部会 研究者名簿
書 記 幼児教育研究部会 書記名簿

 平成27年4月に発足した本研究部会の研究も、紀要完成に向けて最終段階に入り、目次構成が以下のように決定した。平成30年度内には原稿が完成し、31年度には紀要「園の実践知:保護者に保育を伝え連携協働する知のコミュニケーションシステムの分析」(仮)を刊行予定。

紀要の目次)
1  問題と目的
知のシステムを分析する枠組み
作成者側の意識→全体の構造、語り方→写真→受け手(保護者、広く異なる文化や視点の人(研究者、保育から)
2 HPの分析
 
1)  HP作成者側の意識
2)  HPの全体の構造、語り方の分析
3)  HPにおける写真の分析
4)  HPから保護者が受ける印象や情報
5)  HPを各園の保護者はどう受け止めているか
6)  米国の保育者はHPをどのように捉えるか
7)  1つの園についての三層の視点
3  園だより・クラス便りの分析
 
1)  作成者側の意識
2)  全体の構造、語り方、配布様式
3)  文字媒体以外の工夫(写真、絵)
4)  使用されるキーワード
5)  巻頭言の書き方の特徴
4  全体考察
 
1)  一連の研究のまとめ
2)  園から保護者へのメディア発信 その関係性や使い分け
未就園、就職希望者、入園保護者への教育機能、一般社会への発信機能
3)  園からのメディアシステムへのこれから
4)  倫理や個人情報保護と保育者の専門性
 本研究部門の「創立70周年記念事業」の研究テーマは、「保育者の専門性と保育の質の向上の関連性について解明しようとする学術的研究」の予定。
実験学校・野間自由幼稚園

 幼児教育研究部会と連携して「保育者の言葉がけと子ども達の認知・発達」を通年観察・調査し、行動研究する。
(2)講座・セミナー・育成活動
  • 平成30年7月に幼児教育研究部会が主体となり、「豊かな園のコミュニケーションを目指して〜お便り・webサイトを通しての考察」(仮)と題して、野間教育研究所主催のシンポジウムを開催予定。
  • 親子で「作る・描く」美術遊びのワークショップを野間自由幼稚園にて開催予定。
  • 野間自由幼稚園にて、保護者及び一般の人に向けて講演会を開催予定。
(3)教育現場での相談・助言
  • 野間自由幼稚園での毎月の職員会議にて、職員への助言、および訪園時の保護者からの相談に対しての助言を続けていく。
  • ホームページ上の幼児教育相談窓口の周知徹底を図る。
(4)広報活動
  • 平成30年度も、広く情報発信するために、研究活動の内容をホームページ上で公開していく。
  • セミナーやシンポジウム、研究論文募集などの告知については、ホームページでの連携を考え、適宜チラシやポスターなどを作り、広報に努めたい。
(5)図書館
 平成30年1月末の蔵書数は、計33,331冊。
 野間教育研究所の特殊コレクションである学校沿革史誌類は、教育機関の寄贈協力があり、8,343冊となる。
 本図書館としては、現在活動中の研究部会に即した図書・資料などの充実を意識しながら、平成30年度も引き続き教育関連の書物や資料の収集を進め、データの整備、図書の補修、目録の作成などを続行。
 また、平成29年度には紙の酸性劣化に対処するべく野間教育研究所紀要のデジタル化と脱酸処理を行ったが、図書館の蔵書に関しても、貴重な資料の開架閲覧を続けられるよう、教育関係図書を優先しながら蔵書全体の脱酸処理を継続的に行っていく予定。
 蔵書全体のデータがホームページ上で検索可能となったので、研究者をはじめ教育に関心を寄せる人々にとっての利便性向上のため、頻繁な更新・修正で最新の情報を提供できるよう努める。


戻る

Copyright 2011 Noma Institute Of Educational Reserch All Right Reserved.